SQLServerが既にインストールされている環境に、ASTRUX用のインスタンスでSQLServerをインストールするには、ASTRUXのインストール前に手動でSQLServerのインストールを実施してください。
インストール手順は下記になります。
1.ASTRUXサーバー上で、コマンドプロンプトを開きます。
1)[スタート]メニュー→[ファイル名を指定して実行]を開きます。
2)[名前]に「cmd」と入力し、[OK]ボタンをクリックします。
2.コマンドプロンプトで、インストールCDの「ASTRUX\tool\SQLEXPR」ディレクトリへ移動して、下記コマンドを入力します。
setup.exe /qb INSTANCENAME=ASTRUX ADDLOCAL=All SAPWD=******
INSTALLSQLDIR="C:\Program Files\Microsoft SQL Server" SECURITYMODE=SQL
改行せずに続けて入力してください。
*****はsaのパスワードを設定してください。
標準設定のパスワードはインストールガイドの17ページを参照してください。
既にASTRUXをインストール済みの場合、必ず標準のsaパスワードを設定してください。
dmx インストール
ASTRUXのバックアップを行うフォルダは下記となります。
【ASTRUX関連フォルダ】
フォルダ名 |
説明 |
ASTRUX2 |
システムフォルダ(データベースのバックアップを含む) |
AX_Root |
データ領域フォルダ |
AX_Application |
申請フォルダ |
AX_History |
履歴フォルダ |
AX_RelatedDoc |
関連文書フォルダ |
AX_Temp |
一時フォルダ |
AX_Template ※ |
ワークフローで利用する文書テンプレートを格納しておくフォルダ |
AX_Upload ※ |
アップロードファイルを一時的に格納しておくフォルダ |
AX_WebDAV ※ |
WebDAV処理フォルダ |
※ASTRUX2.0で追加されたフォルダとなります。
データベースファイルをバックアップする場合のファイルは下記となります。
データベースファイルをバックアップ時にはSQLServer関連のサービス停止をおこない、
バックアップ後に開始を行なう必要があります。
【データベース】
[SQL Server 2000]、[MSDE]の場合
C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL\Data\ISODeskDB.mdf
C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL\Data\ISODeskDB.ldf
[SQL Server 2005]の場合
C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\MSSQL\Data\ISODeskDB.mdf
C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\MSSQL\Data\ISODeskDB.ldf
※インストールの設定や環境により、アドレスが異なることがあります。
※バックアップの際は、SQL Server関連のサービス停止が必要となります。
[停止時のサービス]
[SQL Server 2000][MSDE]の場合
・MSSQLSERVER
[SQL Server 2005]の場合
・SQL Server
※環境により名称が異なる場合がありますので、詳しくは[サービス]でご確認ください。
※インスタンス名を指定した場合は、サービス名の後に「(インスタンス名)」が付きます。
例)SQL Server 2005でインスタンス名「ASTRUX」場合
SQL Server (ASTRUX)
※その他の関連サービスはSQL Serverに依存している為、自動的に停止されます。
実際のサーバーをご確認の上、設定を行ってください。
[開始時のサービス]
[SQL Server 2000][MSDE]の場合
・MSSQLSERVER
[SQL Server 2005]の場合
・SQL Server
[共通]
・AX_JobService
・AX_MonitorService ※1
・その他SQL Serverに依存するサービス ※2
※環境により名称が異なる場合がありますので、詳しくは[サービス]でご確認ください。
※インスタンス名を指定した場合は、サービス名の後に「(インスタンス名)」が付きます。
例)SQL Server 2005でインスタンス名「ASTRUX」の場合
・SQL Server (ASTRUX)
※1 フォルダ監視サービスを「IX_Monitor_Service」(ver1.1まで)から、
「AX_MonitorService」(ver2.0)に変更させて頂きました。
※2 SQL Serverに依存するサービスを確認するには、下記手順で確認を行います。
1) サービスを開きます。
2) SQL Serverを右クリック→[プロパティ]を選択します。
3) [依存関係]タブを開き、[このサービスに依存しているシステム コンポーネント]を確認します。
dmx 運用・操作
【原因】
サーバーのOSが「Windows Server 2003」の場合に、MIMEマップポリシーにより、要求が受け付けられていない可能性があります。
【解決方法】
IIS上でMIME設定を行なうことで特定のファイル形式の公開が可能です。
1.IISマネージャを起動します。
([スタート]→[管理ツール]→[インターネット インフォメーション サービス(IIS) マネージャ])
2.サーバー名の中にある[Webサイト]を右クリックし、[プロパティ]を選択します。
3.[HTTPヘッダー]タブを選択します。
4.[MIMEの種類]欄の[MIMEの種類]ボタンをクリックします。
5.[MIMEの種類]ウィンドウで、[新規作成]ボタンをクリックします。
6.公開を行ないたいファイル形式の[拡張子]と[MIMEの種類]をそれぞれ入力し、[OK]ボタンをクリックします。
※MIMEの種類につきましては、それぞれのアプリケーションの販売元へお問い合わせ下さい。
例)DocuWorks(xdw)を設定する場合
拡張子「xdw」
MIMEの種類「application/vnd.fujixerox.docuworks」
例)Excel 2007(xlsx)を設定する場合
拡張子「xlsx」
MIMEの種類「application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.sheet」
例)Word 2007(docx)を設定する場合
拡張子「docx」
MIMEの種類「application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.document」
dmx トラブルシューティング
下記エラー内容と原因を確認して問題を解決してください。
原因と解決方法 |
クライアントのDocuWorksのバージョンが6未満である可能性があります。
バージョンが6未満の場合はWebDAV機能に対応していません。
【解決方法】
DocuWorksのバージョンを6.2以上にアップグレードします。 |
クライアントの利用されているアプリケーションが「DocuWorks Viewer Light」である可能性があります。
「DocuWorks Viewer Light」ではWebDAV機能をご利用できません。
【解決方法】
DocuWorksをご購入頂く必要があります。 |
サーバーが「Windows Server 2003」の場合、IISの[Webサービス拡張]にて[WebDAV]が許可されていない可能性があります。
【解決方法】
1.IISマネージャを起動します。
([スタート]→[管理ツール]→[インターネット インフォメーション サービス(IIS) マネージャ])
2.サーバー名の中にある[Webサービス拡張]を選択します。
3.[WebDAV]を選択し、[許可]ボタンをクリックします。
※[WebDAV]の項目が無い場合、[プログラムの追加と削除]→[Windowsコンポーネントの追加と削除]より、インストールを行なう必要があります。 |
dmx トラブルシューティング
下記エラー内容と原因を確認して問題を解決してください。
エラー内容 |
原因と解決方法 |
ファイルのロックに失敗しました。(405) |
サーバーが「Windows 2000 Server」の場合に発生する可能性があります。【解決方法】
サーバー上でのWindows Updateにより最新状態にすることで改善される可能性があります。 |
保護モードが有効のときにはこの操作は実行できません。
保護モードを無効にするか、文書ファイルをダウンロードしてから再度実行して下さい。 |
クライアントが「Windows Vista」でInternet Explore 7をご利用の場合に発生する可能性があります。【解決方法】
1.Internet Explore 7の[ツール]メニュー→[インターネットオプション]を開きます。
2.[セキュリティ]タブを選択します。
3.[保護モードを有効にする]のチェックを外して[OK]ボタンをクリックします。
4.ブラウザを再起動します。 |
dmx トラブルシューティング
下記エラー内容と原因を確認して問題を解決してください。
エラー内容 |
原因と解決方法 |
ファイルが存在しないか、アクセスする権限がありません。 |
NTFS上のアクセス権が足りていない可能性があります。【解決方法】
サーバー上の「AX_Root」フォルダ以下に下記権限を付与します。
・「Everyone」フルコントロール
※Everyoneでの指定がセキュリティ上問題がある場合は下記での指定を行なって下さい。
[Windows Server 2003]
「NETWORK SERVICE」フルコントロール
[Windows 2000 Server]
「ASPNET」フルコントロール |
dmx トラブルシューティング
ver2.0から、仕様変更により、タブへのアクセス権設定が追加されました。
アップグレード後には、アップグレード用の手順書に従ってタブへのアクセス権設定を行なって下さい。
dmx トラブルシューティング
クライアント環境でOffice2000をご利用の場合にASTRUX上のOffice文書を開きますと、ASTRUXログイン画面の文字化けした表示がされることがあります。
【原因】
Office2000のバージョンが「9.0.2812」である場合に発生する可能性があります。
【解決方法】
Office2000をアップデートしていただきまして、「9.0.3821 SR-1」以降にしていただくことで改善されます。
Office 2000 Service Release 1 (SR-1)
dmx トラブルシューティング
ASTRUX1.0からASTRUX1.1へのマイナーバージョンアップの主な機能は、
セキュリティ機能を強化し、ファイルやログインのアクセスログの閲覧機能とCSV出力機能です。
この機能を利用すれば、不正アクセスの防止、ファイルの閲覧状況など
お客様の目的に応じて管理(監視)することができます。
(Docuworks6.0にも正式に対応いたしました。WebDAV機能には対応しておりません。)
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ASTRUX1.0からASTRUX1.1への変更点
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【機能追加】
[管理ログ機能]
・ログイン・ログアウト履歴管理情報
・ユーザー管理履歴情報
・グループ管理履歴情報
・属性管理履歴情報
・ファイル・フォルダ削除履歴情報
以上の項目について、履歴参照、ファイル出力機能を追加しました。
[ファイル操作ログ機能]
・ファイルの登録・削除
・ファイルの閲覧・取得
・ファイルの格納場所の移動
・ファイルの基本属性の編集
・ファイルの拡張属性の編集
・ファイル名の変更
・ファイルのバージョン追加
・ファイルの関連文書のコメント編集
・申請文書(ワークフロー)の即時発行
・申請文書(ワークフロー)の予約発行
・承認履歴の新規登録・編集
以上の項目について、履歴参照、ファイル出力機能を追加しました。
[ログ削除機能]
新規追加機能の管理ログ機能とファイル操作ログ機能で取得したログを
削除する機能を追加しました。
【機能修正項目】
・申請画面で、任意の人にメール通知を行うで、直下にユーザーが
登録されていないグループを表示しないようにしました。
・申請画面で、任意の人にメール通知を行うで、メールアドレスを
持っていないユーザーを表示しないようにしました。
・操作画面の日付入力項目で、カレンダーとプルダウン方式による入力方法に
統一いたしました。
・新規申請と改定申請で、申請文書数を選択する操作方法に変更しました。
・予約発行を実施する際に、ダイアログボックスで公開日を確認するように
いたしました。
・新規申請・改定申請の情報画面で、「格納文書の移動」を
「格納文書の変更」に表記を変更いたしました。
dmx ご購入・ユーザー登録・保守
リビジョンまでを含めた詳細バージョンの確認方法につきましては下記となります。
【ASTRUX1.1までの場合】
1.管理側にアクセスします。
http://ドメイン/astrux/adm/
2.ログイン画面上部の[バージョン情報]リンクをクリックします。
3.「(1.*.*.**)」の数字を確認します。
例) (1.1.0.32)
【ASTRUX2.0の場合】
1.公開側にアクセスします。
http://ドメイン/astrux2/
2.ログイン画面下部の「バージョン:2.**.****」の数字を確認します。
例) バージョン:2.00.0010
dmx 運用・操作